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高嶋民仁

エコランドのなかまたち

高嶋民仁
高嶋民仁

株式会社エコランド
代表取締役社長 高嶋民仁

株式会社エコランド
代表取締役社長 高嶋民仁

物流業界に働く人々が幸せになる為にはどうすれば良いか?
それを考えた時にエコランドという事業の形が必要だと思いました。

原点は運送会社の息子として生まれた事。

誰かの「いらなくなったモノ」を誰かの「ほしい」に変えられるモノの流れが世の中の当たり前になったら素晴らしいという想いから2004年にエコランドを立ち上げました。エコランドがリユース物流を事業領域としているだけに、私自身の事を、元々、環境問題に興味を持っていた人間なのではと思われる方々が多いようです。確かに、清掃ボランティアの活動を通じて、まだ使えるものが粗大ごみとして扱われている現実を目の当たりにしたことがリユースへの興味のきっかけではありました。しかし、それ以上に運送会社の家に生まれた事こそが私のエコランドへの挑戦を宿命づけたと言えます。

高嶋民仁

生家は、東京都杉並区にある運送会社です。私の祖父が1950年に家内工業的に小口運送を手掛け、父で二代目になります。私は、面倒くさい性格の持ち主だったせいか(笑)、幼少期によくいじめられました。自転車を川に捨てられるといった経験もしたのですが、子供心にも深く傷を負ったのが「運送屋の息子」と揶揄されたことです。当時、六畳一間に親子五人で川の字で寝るような生活環境だったこともあり、その様な言われ方をしたことはとてもショッキングで悔しい出来事として覚えています。その一方で、母からは「お父さんはとても立派な仕事をしている」と毎日の様に聞かされて育ちました。物心ついた頃から、汗を流して働くトラックドライバーの皆さんに可愛がってもらいました。ドライバーの人達は見た目は怖いけど、優しい人達ばかり。こうした幼少期の経験は、物流業界に身を置く人達が誇りを持てるような環境をどうすれば作れるのかという事を自然と考えるようなきっかけとなりました。

リユースへの着眼。
自信をもって臨んだビジネスプランは現場で何度も打ち砕かれた。

バブル経済の到来と共に、父の経営する運送会社は右肩上がりで業績を伸ばし、私の学生時代には、多摩地域を拠点に200名近くの社員を抱える運送会社に成長していました。しかし、銀行に就職した社会人二年目の時、父親の会社の決算書を見て愕然としました。それまでの右肩上がりの業績が明らかに低迷していました。世はバブル崩壊後の90年代後半。最盛期には21億円まであった売上は15億まで落ちていました。このまま進めば倒産するかれもしれないという厳しい現実を目のあたりにした時に、会社を救うためには “下請け業態”からの脱却が必要であり、自社で新しい需要を創る様なサービスを開発しなければならないのではないかと漠然と思う様になりました。色々とアイディアを巡らす中で注目したのがリユースでした。

高嶋民仁

当時、商店街の美化と清掃を目的とするボランティア活動に従事しており、不法投棄など様々な廃棄物問題がある事を知りました。調べてみると日本国内で年間に排出される粗大ゴミは約260万トンもあり、その中には国内でそのまま使用可能な商品が20%あり、海外マーケットも視野に入れると70%近くのアイテムについて再使用が可能であることが分かりました。これほどのリユースの可能性があるのであれば、粗大ゴミとされているモノを回収し、それを使いたいと思う消費者に届ける新たな物流モデルを創造できるのではないかと直感的に思ったのです。物流の視点からリユース・リサイクルにより日本のゴミ問題を解決するビジネスにこそ活路があるのではないか。そう考え、ビジネススクールに入り直し徹底的にゴミ問題を研究。在学2年目ではいくつかのビジネスコンテストで優勝しました。この事業こそが父親の会社を救う起爆剤になるという確信の下、ウインローダーで社内ベンチャーという形でスタートさせるべく入社します。それがエコランドの原点です。

頭の中に描いていたビジネスプランを実業に移していくのは想像以上に大変でした。リユースを始めるべく産業廃棄物収集運搬業や一般廃棄物収集運搬業の許可を取得しリサイクル業務を始めることからスタートさせたのですが、当初は社員から全く理解されませんでした。 「俺たちは運送会社に働きに来たのであって、ゴミ屋に働きに来たのではない!」と言われ社員が辞めていくのを茫然と見送る日々もありました。辞意を洩らす社員の車の前に立ちはだかり説得に回ったこともあります。「ウインローダーの未来を創る為にやろうとしている事がなぜ理解されないのだろうか?」あの頃の私は常に悶々としていましたが、今振り返れば経営の本質を全く分かっていない頭でっかちでした。事業というものは自分の想いだけでは成り立たない、そこに携わる人達の共感を得なければ絶対形に出来ない。その為には、そこに携わる人達と丁寧に丁寧にコミュニケーションを紡いでいくしかないんですね。仕事というのは、人間関係がそのほとんどを占めると思います。人と人との信頼の関係性をどう仕事にプラスに転換していくのかその重要性と難しさを学びました。結局エコランドの事業が単年度黒字化を達成するまでには事業立ち上げから8年の月日を要しました。エコランドは、2009年にグッドデザイン賞、2010年には雑誌ソトコト主催の第5回ロハス大賞を受賞するのですがその時は皆の一連の努力が評価されたと感じ嬉しかったですね。

高嶋民仁

求む!物流業界を変えようとする若い力達。

エコランド事業は、2018年10月にウインローダーから分社化し株式会社エコランドとなりました。世界につながるリユースの架け橋を作る為により一層の成長をしていきたいと思っており、我々の目指す事業の方向性に共感頂けたら是非エコランドの門を叩いて欲しいなと感じています。一方で、私自身の人生のミッションは日本の物流業界に身を置く人々が幸せな働き方が出来る世界を作る事です。運送会社の息子に産まれていなければエコランドという事業にチャレンジしていませんし、経営理念“社員の幸せづくりを行う”は新しい物流を創造することでそこに働く人々が幸せになることと強くリンクしています。もし物流に興味を持っておりこの業界で何かしらの価値を創りたいと思っているのであれば僕にアプローチしてください。何かしら手伝えることがあるかもしれません。自分が何も分からなかった20代の時に色々な人からアドバイスや人を紹介頂く事で先に進む事が出来ました。当時、私がそうした方々からして頂いた事を後輩の皆さんに還元しなければならないとも思っています。お蔭様で、そこに身を置く事で結果的に運送業界に関して人脈も含めより精通する人間になりました。今、物流業界には若くて野心溢れる人々のエネルギーが必要です。

高嶋民仁